暗くて狭い所は、不安な気持ちになる。
悪い想像力を掻き立てたり、ネガティブな考えに導いたり。
でも、一人暮らしの夜は暗くて、一人暮らしの部屋は狭い。
ぼーっとベッドに入っていると、いろんなことが不安になって、
不安で自分がバラバラになって、ぽんってベッドに取り残される。
だれかが私の手をとって、私をつなぎとめててくれれば、
細い糸でつながった私は、なんとか私を保てるだろうに、
手を取ってくれる人はこの部屋には誰もいない。
誰かがいてくれないと立てない私は、自立してないといわれるかもしれない。
独りでスンっと生きている人はどうやって生きているんだろう。
独りでスンっと生きていくことが良いことなのかもわからないけれど、
そうやって生きていけるなら、どれだけ素敵な人生だろう。
ただ手を握ってくれるだけでいいから、
私は1人で生きているんじゃないんだと、感じることができればいい。
あとは自分の力で、なんとか生きていけるから。